文書作成で使われる「禁則処理」ってなに?
日本語でレポートや作文を書くとき、ちょっと不思議なルールがあります。
それが「禁則処理(きんそくしょり)」とよばれるものです。
禁則処理とは?
読みにくくならないように、行のはじめや終わりに来てはいけない文字を、自動で動かすしくみです。
とくに行のはじめにくると読みにくい記号があります。
文書ソフトがそれを見つけると、前の行にうつしてくれるのです。
ワード(Word)やGoogleドキュメントなどの文書ソフトは、自動でこのルールをまもってくれます。
🔍 どういう文字がダメなの?
以下のような文字が行のはじめに来てはいけません:
文字の種類 | 例 |
---|---|
句読点(くとうてん) | 「、」「。」 |
閉じかっこ | 「)」「」」 |
長音・中点など | 「―」「・」など |
❌ 禁則処理がないとこうなる(読みにくい例)
今日はとても楽しかった(映画も見たし
)
明日はアルバイトです。
→ 「)」が行のはじめにきてしまって、ちょっと変です。
✅ 禁則処理があるとこうなる(きれいな例)
今日はとても楽しかった(映画も見たし)
明日はアルバイトです。
❌ 禁則処理がないとこうなる(読みにくい例)
昨日はたくさん勉強した
。
今日はゲームをしたい。
→ 「。」が行のはじめにあると読みにくいよね?
✅ 禁則処理があるとこうなる(きれいな例)
昨日はたくさん勉強した。
今日はゲームをしたい。
🗒️ 言葉の意味もチェック!
- 禁則(きんそく):してはいけないこと、禁止ルール
- 処理(しょり):自動で動かすしくみ、システムの動作
禁則処理に関するクイズ
文書作成ソフトが自動で行う処理の中で、禁則処理の説明として正しいものはどれですか?
禁則処理に関するクイズ(応用編)
以下の説明のうち、日本語文書における禁則処理として最も適切なものを選びなさい。