蛍光灯とLEDの進化と安定器の寿命まとめ

目次

1. 蛍光灯の登場と方式の進化

蛍光灯は1940年代から普及し、点灯方式の違いでいくつかの種類があります。

  • グロー式(スターター式)
    • 1950年代~70年代に主流。
    • 点灯管(グローランプ)を使い、チカチカしてから点灯。
    • 安定器は「磁気安定器(コイル+鉄心)」で、とても長寿命。
  • ラピッドスタート式
    • 1970年代後半~90年代に普及。
    • グローランプ不要。両端を温めてスムーズに点灯。
    • オフィスや学校で多用。
    • こちらも磁気安定器が中心で、寿命は20年以上持つことも。
  • インバータ式
    • 1990年代以降に普及。
    • 電子回路を使い、チラつき減・高効率・スリム化を実現。
    • ただし電子安定器は寿命が 10~15年 程度と短め。
    • LEDが本格普及する前の「過渡期(はざま)の技術」と言える。
  • LED照明
    • 2010年代から急速に普及。
    • 安定器不要で、省エネ・長寿命(40,000時間目安)。
    • 蛍光管型LEDには「工事不要タイプ」と「直結工事タイプ」がある。

2. 安定器の寿命と違い

安定器は蛍光灯の心臓部。種類によって寿命が大きく異なります。

  • 磁気安定器(グロー・ラピッド)
    • 構造がシンプルで壊れにくい。
    • 寿命は 20~30年持つ場合もあり
    • 故障よりも「消費電力が大きい」「部品が入手困難」で引退。
  • 電子安定器(インバータ式)
    • コンデンサ・半導体が劣化しやすい。
    • 寿命は 10~15年程度
    • チラつき・点灯不良・異音の多くは安定器故障が原因。

3. LEDへの移行と工事の要否

  • グロー式器具
    • 専用のダミースターターを使えばLEDへ簡単に交換可能。
  • ラピッド式・インバータ式器具
    • LEDにするには 直結配線工事(バイパス工事) が必要な場合が多い。
    • 工事費はかかるが、安定器トラブルを避けられる。
  • 器具ごと交換
    • 安定器が古い場合や、インバータ式で故障が見られる場合は、器具ごとLED照明に替える方が安心

4. LEDのメリットと注意点

  • メリット
    • 消費電力が蛍光灯の半分以下。
    • 約40,000時間(約10年)もつ。
    • 紫外線が少なく虫が寄りにくい。
  • 注意点
    • 工事不要タイプでも安定器が寿命なら結局ダメ。
    • 工事タイプは資格者による施工が必要。
    • LED自体が切れたら器具ごと交換になる場合もある。

5. まとめ

  • 蛍光灯は グロー → ラピッド → インバータ → LED の順で進化してきた。
  • 磁気安定器(グロー・ラピッド)は長寿命(20年以上)
    電子安定器(インバータ)は10~15年が限界
  • 交換タイミングは「蛍光管が点かない」「チラつく」「異音」がサイン。
  • いま新しくするなら 器具ごとLED化 が一番シンプルで経済的。

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