資格取得は、知識だけでなく、その学び方に自分なりの工夫を加えることが、就職活動でも強みになります。この記事では、同じ取り組み――「言語学的な視点を活かして語彙を整理し、ICTツールを用いた反復学習」に基づく勉強方法――を、立場別にどう表現するかの自己PR文例を紹介します。
日本語力に不安を抱える留学生、すでに大学で学んできた留学生、そして日本人学生、それぞれの立場で同じ学びをどのように言語化するか。その差異は、表現に深みを与え、伝える力になります。ポートフォリオやエントリーシートにそのまま使える構成です。
🧑🎓【1】留学生(大学1年生)バージョン
日本語とITを同時に学ぶためのスタートの工夫
私は大学1年生のときに、「ドットコムマスター BASIC」資格に挑戦しました。日本語学校で日常会話の基礎は学んでいましたが、ITの授業を受けるのは初めてでした。専門用語の多さと難しさに、不安を感じました。特に、漢字語やカタカナ語、アルファベット略語など、語の種類によって意味が取りにくいことが多く、苦労しました。
そこで、大学の授業で学んだICTの活用法や、言語学の知識をもとに、自分なりに学習方法を工夫しました。まず、専門用語を語の種類ごとに分類し、それぞれにやさしい日本語の説明や英訳、画像リンクを付けて、スプレッドシートにまとめました。スマートフォンでも確認できるようにして、すきま時間にも学べる環境を整えました。
さらに、Googleフォームでクイズを作成し、語彙の復習を繰り返しました。こうした学習を継続することで、約2か月という短い期間で合格することができました。日本語とITの両方を学び始めた時期だったからこそ、学び方を工夫することの大切さを実感しました。
🎓【2】留学生(大学2年生以降)バージョン
言語学の知識とICTスキルを応用した自律的学習
私は「ドットコムマスター BASIC」資格の学習において、言語学とICTの知識を組み合わせ、自分なりの学習環境を整えました。
日本語の専門用語には難しい語が多く、とくに漢字語やカタカナ語、アルファベット略語など、語の種類によって理解のしづらさが異なることに気づきました。そこで、単に暗記するのではなく、それぞれの特徴を意識して語彙を分類し、意味の理解を深めることを意識しました。
スプレッドシートを使って語彙を管理し、やさしい日本語の説明、英訳、画像リンクを加えることで、視覚的にも理解しやすい形に整備しました。スマートフォンでも確認できるようにし、すきま時間にも学習できるよう工夫しました。
さらに、Googleフォームを活用して自作のクイズを繰り返すことで、日本語力とIT知識の両方を効率よく強化しました。
こうした既存の学びを応用し、自分に合った学習方法を設計できたことは、今後の実務においても役立つと考えています。
🧑💻【3】日本人学生バージョン
学習効率を高めるICT活用と語彙整理の工夫
私は「ドットコムマスター BASIC」資格の取得にあたり、効率的な学習を目指して、自分で学び方を工夫しました。特に意識したのは、カタカナ語やアルファベット略語といった、IT分野に特有の用語の理解です。一見すると知っている言葉でも、意味や使い方を正しく理解していないことに気づきました。
そこで、大学で学んだ言語学の視点を活かし、それらの用語をスプレッドシートに整理しました。意味を簡潔にまとめ、英訳や画像リンクも加えることで、視覚的にも理解しやすくしました。スマートフォンからも確認できるようにし、日常的に学べる環境を整えました。
さらに、Googleフォームを使って自作のクイズを作成し、反復練習を通じて定着を図りました。こうした取り組みにより、自分に合った学習方法を構築できたと感じています。この経験は、業務の中でもICTツールを活用しながら、課題を整理し、解決に向けて行動する力として活かせると考えています。
✅ おわりに
同じ取り組みでも、自分の立場や経験によって伝え方は変わります。就職活動では「何をしたか」だけでなく、「どのように考えて取り組んだか」を言語化することが重要です。この記事の例を参考に、あなた自身の工夫を言葉にしてみてください。